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自己紹介とごあいさつ -Shigetaka Mabe-

こんにちは。株式会社ゴールデンレコードの間部と申します。

Webサイト公開後、最初の投稿ということで、まずは自己紹介からさせていただければと思います。

キャリア的に言えば、15年ほどになります。幼少期は千葉で育ち、10歳の時に引っ越してからは主に東京の東側で過ごしています。少年時代は足が早かったので野球のみならず球技全般のスポーツが得意、社会と国語、ドラゴンボールが好きな極々普通の少年でした。

高校時代から軽音部に入り、ジャパニーズパンクシーンやハードコア、エモ、ポストロックといったバンドカルチャーやそれにリンクするファッションや映画など、様々なストリートカルチャーにハマっていきます。渋谷や新宿、下北沢のライブハウスやレコード屋さんに入り浸り、日本だけでなく海外のバンドのCDジャケットやストリートブランドのグラフィックデザインなどに多大な影響を受けました。大野からGolden Recordという社名を聞いた時、漠然とした嬉しさがあったのはそのせいだと思います。

とくに僕の好きだったAIR JAM系と呼ばれていたシーンのバンドはライブの演出や映像、パッケージやグッズのデザインなどが素晴らしくカッコよく、初めてデザインというものに惹かれた瞬間がその時でした。 実体のない音楽に世界観を作ることによってその魅力を何倍にもするデザインの力に魅了されたのです。

また、音楽を深く掘っていくとインターネットと出会いました。音楽とインターネットの親和性はとても高く、YoutubeをはじめSNSや配信サービス、そしてデバイスの進化を楽しみながら、ネットを通して様々な情報や価値観を掘り当てることが面白い時代を体感できたのはとても幸せなことだったなと思います。当時は検索よりもサイト内リンクで飛んでいった先にさまざまなクリエイターのポートフォリオサイトや個人blogの写真や文章を見るのが好きでした。

杉本博司や大竹伸朗の現代アート、Chiris Strong、Michel Kennna、Hedi Slimaneの写真、TOMATO、M/M(paris), Kokoro & Moi、Stanley Donwoodのグラフィックアートや、Michel Gondry、Wes Anderson、Gus Van Sant、Sofia Coppola、Wim wendersの映画、Spike JonzeやJonathan Glazerのミュージックビデオなど、多様なクリエイターと出会い色んな表現を吸収した中で、写真、Web、グラフィック、映像を統合的に扱える人になりたいという想いから、デザイナーを志すようになりました。

文学部の哲学科という変わった学部の大学を卒業し、卒業後は昼間IT系の会社でアルバイトをしながら専門学校に通いグラフィックデザインを学びました。

卒業後にコーディングを独学で習得したのちに、Webサービスの運用スタッフとしてアルバイトで会社に潜り込み、サイト運営の仕事を兼務しながらグラデーションでデザイナーになっていったので、「デザイナー」と名刺に書かれるまでに3年くらいかかっています。

最初は様々な会社に出向し、プロジェクト単位で仕事をするような形態のUIデザイナーとしてキャリアをスタートしました。ほとんどがエンジニア中心のチームの中の一人デザイナーという環境。師匠や先輩のいないの中で、自分の足りない知見は外部の方が作ったPSDデータをひたすら掘って分析したり、さまざまなコミュニティの勉強会や本、突発的に行われる有料のセミナー、そして休日の自主制作や副業によって身につけていきました。当時は、オンラインスクールなどの教材もなく手探りでしたが、自分の動いた分だけ表現の幅が広がり徐々にデザインが上手くなっていく実感がありました。

そしてちょうど10年前に受託の制作会社に転職し、Web制作会社やブランディング会社など3社ほどを経験しました。これまでとは違い、普通に生活していても名前を聞く大きな企業から地方のあまり知られていないけど素晴らしい技術を持った企業のブランド構築など、デザイン以前に企業理解やビジネス知識の深さやコミュニケーションスキルがより重要になりました。

デジタル領域を中心に、サービス紹介サイトやLP、工場の端末で使用する業務システムのUIや、採用サイト、100P以上ある企業のコーポレートサイトや著名な雑誌のメディアサイト、周年サイトやアワードサイトなど、様々な企業のデジタルデザインを手がけていくようになります。

デザインギャラリーサイトや書籍に自分の実績が載ることが増えるにつれ、自分の得意領域も段々と絞られていき、グラフィックとアニメーションを駆使し世界観の強いWebサイトを構築することが好きで得意になっていきました。

また、そうした普段の仕事に加え、個人活動としてBrilliant Design Collectというギャラリーサイトをやったり、instagramにグラフィックや写真をアップすること、リソグラフでZINEを制作したりとDIYな創作を続けています。

そして、前職の上司であった大野から独立の話を聞き、Golden Recordに参画することになりました。

※写真は2人だけの会社なので、メモリアルなことをやろうと思い、伊豆大島まで行って撮影しました。

デザインは今社会に求められている領域がどんどん広がっています。

しかし、いつの時代もデザインを届けるということにおいて、「様々な要求や課題に対し、自分達の最適解を出して可視化していく」と言う事は今後も変わっていくことはないと思います。

挑戦しなければならないのは、見た目の改善だけではもちろんありません。自分たちの提供するデザインが人の行動変容のきっかけになったり、経済的な効果を促すものであるということがとても重要だと思っています。

デジタル、フィジカル、アイデンティティ。

この3つの領域のデザインが調和し奏でるハーモニーをブランディングと呼ぶと、このウェブサイトを作る時、私たちは定義しました。

どれだけお金をかけて撮影したビジュアルも、見られる機会がなければ効果を発揮しません。

アニメーションがユニークなWebサイトも、集客がなければ誰も見られません。

魅力的なデザインも、強いアイデンティティがなければ維持することができません。

3つのデザイン領域が楽器のように調和し、ハーモニーを奏でるようなデザイン。そして依頼して良かったと思われる、血の通ったクリエイティブを作っていきたいと思います。

また、これは個人的な願望ですが、これまでのようなtoB、toCの企業や製品ブランディングだけではなく、今までできなかった教育や音楽、アートなど様々なカルチャーにまつわる仕事、10年先の種を巻くような仕事もこの会社を通じてできたらいいなと思っています。

未来はどうなっているのか。10年後、パソコンやスマートフォンがどのような形になっているのか、今はまだ誰も知りません。デザインツールもどうなっているのでしょう。

まだ想像はつかないけれど、その先に向かって芯にある信念は変えず、形は変えながら突き進んでいきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

このブログは大野と間部が交代で、しばらくの間(できる限り)毎週金曜日に更新していく予定です。